wild and peaceful

70年代10大ファンクバンド⑥
Wild And Peaceful/Kool & The Gang


ラフでタフなストリート・ファンクでシーンを席巻した初期クール&ザ・ギャング。そのバンド名のとおりに、若く威勢のいいゴロつきどもが、金と女と名声を手に入れるため、「いっちょヤッたるか」ってな感じで突っ走ってるヤクザな風情が何ともファンキー。デビュー・アルバム『Kool & The Gang』は、今ではジャズ・ファンク名盤として認知されているが、アルバムごとに徐々にジャズ色が薄まりパーティー感が強くなっていき、初期クールの代表作にしてパーティーなストリート・ファンク決定版として名高いのが73年作『Wild And Peaceful』。多数のシングル・ヒットも生んだこのアルバムの影響力は絶大だったのだろう、この後1~2年はクールの影響下にあるファンク・バンドが多数出現、当時のファンク・バンドのアルバムには必ずと言っていいほど、クールの曲のカバーが収録されているほどだ。
アルバムは頭3曲「Funky Stuff」、「More Funky Stuff」、「Jungle Boogie」でコールド勝ち。バウンスするファンク・ビート、勢いよくぶっ放すホーンズ、高揚感煽るホイッスル、ガヤガヤしたヴォーカルの掛け合いがとにかくファンキー。タイトなグルーヴの「Hollywood Swingin'」もナイス・ファンク。