one nation under a groove
One Nation Under A Groove/Funkadelic
 Warner '78

『Mothership Connection』と並んで、Pファンクの代表作とされるアルバム。だけれど、おそらくPファンク・ファンの評価は割れるアルバム、かもしれない。『Maggot Brain』に代表される、初期のサイケでアシッドなファンカデリックを求める向きには、このアルバムはパーラメントに寄り過ぎて軽い、ということになる。個人的には、ブーツィー加入以降のパーラメントが大好物なので、このアルバムは非常に美味。
ブーツィー加入以降、ファンカデリックも徐々にサイケなロック色が減退し、ファンク度が上がっていくが、この『One Nation Under A Groove』は、この前後のファンカのアルバムや、パーラメントのアルバムとも微妙に肌合いが違う。このアルバムを傑作たらしめたのは、全面的に制作を主導した元オハイオ・プレイヤーズ、ウォルター・"ジュニー"・モリソンの手腕によるところが大きく、それが他作品との微妙な違いを生んでいる。
タイトル曲「One Nation Under A Groove」は、パーラメントでもやらないような、ダンサブルで軽快なトラック。一聴では何だか軽く聴こえてしまうけれど、パーカッション&ハンドクラップにバンジョーを絡めた乾いたグルーヴが練りこまれ、クセになるような中毒性を孕んでいる。カリブっぽい雰囲気もある、ゆったりした眩惑的なグルーヴィー・チューン「Groovallegiance」もボディー・ブロウのようにジワジワ効いてくる。タイトルが象徴的な「Who Says A Funk Bnad Can't Play Rock?!」は、沈み込むようなリズムにグシャグシャのギターが重なるファンク・ロック。ビザールな長尺スロー・ギター・グルーヴ「Promentalshitbackwashpsychosis Enema Squad(The Doodoo Chasers)」は悪臭放つかなりアクの強い一曲で、これは強烈。一聴メロウだが掻き毟るようなギターが延々とバックで鳴り響く「Into You」、スキートのベースが強力なファンク・チューン「Cholly(Funk Getting Ready To Roll!)」、『Free Your Mind...And Your Ass Will Follow』の頃を髣髴とさせるような、アシッドでヘヴィなファンク・ロック「Lunchmeataphobia」など、一筋縄ではいかない個性的な楽曲が並ぶ。
ところで、ジャケットのFUNKADELICの文字を取り囲む図形は日本列島を模している、という記述をよく見かける(河地本にもそう書いてあった)が、個人的にはアメリカ合衆国の地図を模しているようにも見えるのだけれど、実際のところどうなのだろう。