texas funk
Texas Funk
 Jazzman/Now-Again '05

”Black Gold From The Lone Star State 1968-1975”
と言うことで、英ジャズマン/米ナウ・アゲインという米英のディープ・ディギンなレア・ファンク再発レーベルによる、ご当地ローカル・レア・ファンク集シリーズのテキサス編。我々昭和40年代世代にとっては、テキサスというと思いつくのはスタン・ハンセンとテリーマンぐらいで、著名なファンク・バンドの名前などひとつも思いつかないが、彼の地の荒涼とした風景そのままの、砂埃舞う荒くれ南部ファンクがギッシリ21曲収録。
ラテン・ブリードのアイズレー・カバー「I Turn You On」で幕開け、パーカッション効かせたイントロから激カッコいいティックルド・ピンク「Reach Out(And Give Me Your Hand)」、ウォーの原曲を更にファンク・アップさせた秀逸カバーのサニー・&ザ・サンライナーズ「Get Down」、ホーンズがバシバシ飛ばしまくるマジェスティックス「Funky Chick」、クール&ザ・ギャングとは同名異曲のリトル・ジュニア・ジェシー&ヒズ・ティアドロップス&ザ・ティアズ(長いっ)「Funky Stuff」、ヌメヌメとウネるドス黒ミッド・ファンク・チューンのティモシー・マックネリー「Sagittarius Black」、打ってるドラムとファンキーなオルガンがカッコいいブラザーズ・セヴン「Evil Ways」、アイザック・ヘイズをカバーしたザパタ「Do Your Thing」、終始ワウ・ギターをウネウネと垂れ流し、終盤のドープなドラム・ブレイクで悶絶するミッキー&ザ・ソウル・ジェネレーション「Give Everybody Some」、レオ・ノセンテリっぽいギター・カッティングが最高なミーターズ風のロード・ランナーズ「Every Man For Himself」、グルーヴィーなヴァーン・ブレア・ディベート「Super Funk」、ミーターズをラテン・テイストを織り交ぜてカバーしたジョー・ブラヴォ「Sissy Strut」、スリリングなオルガン・ファンクのブッカー・T・アヴァーハート「Heart 'N Soul」など、一級品のB級ファンクがゴロゴロ転がっている。ラスト・スパートはボビー&プレミアズ「I Got The Feeling」、高校生ファンキー・ブラス・バンドのカシミア・ステージ・バンド「Super Bad」と、JBカバーの連発で畳み掛け、ベティ・ライトのヒット曲の改題カバーかと思いきや、まったく別曲のダーティー・ファンクのエディ・フィンレイ&シンシナティ・ショウ・バンド「Clean Up Man」、グルーヴ渦巻くファスト・ファンクのファビュラス・マークⅢ「Psycho」でフィニッシュ。