super funk
Super Funk
 BGP '00

イギリスの老舗再発レーベル、BGPの看板レア・ファンク・コンピレーション・シリーズの1枚目。この手のレア・ファンクの編集モノは、玉石混交、玉と石がハーフ・ハーフならまだ良い方なのだが、このシリーズは奇跡的に玉9割という驚異のハイ・アヴェレージ。"rare funk from deep in the crates"という何だかカッコいいサブ・タイトルに違わぬ充実ぶり。監修は、BGPをはじめ色んなところで名前を見かけるディーン・ルドランド。とりあえず、この人の名前を見かけたら安心して買っていいかもしれない。
収録されているのは、ほとんどが無名のマイナー・バンドやシンガーたち。もちろんほとんど知らない人たちばかりだが、B級ファンクと侮るなかれ、ハングリー精神で猪突猛進する過剰なまでの勢い、ハナから洗練を拒否したような荒削り過ぎなグルーヴ、ドス黒いファンクネスは、多くのメジャー・アーティストには求め得ないモノだ。
初っ端のアン・アルフォード「Gotta Get Me A Job」から、激タイトな黒光りするファンク・チューンで最高。ナスティーなパーティー・ファンクのパザント・ブラザーズ「Skunk Juice」、ゴリゴリのロウ・ファンクのジャッキー・ディー「Love You Wholeheartedly」、ジャクソン5風のハッピーなグルーヴィー・チューンのモティヴェイションズ「I Love You」、ダミ声リードのダーティー・ファンクのマーヴィン・ホームズ&アップタイツ「Day Of Rest」、ウネウネのワウ・ギターがファンキーなデイヴ・ハミルトン「Groove」、ブーツィーとキャットフィッシュがJB's脱退後に結成したバンド、ペイス・セッターズの「Freedom And Justice」、JB’s風のジャズ・ファンク・チューンのロバート・ロウ「Back To Funk」、タイトルもまんまのイナタいマッタリファンキー・ソウルのチコ&バディー「Soul Funk」など、黒く汗臭く猥雑な音がギッシリ。