florida funk
Florida Funk
 Jazzman/Now Again '04

"Funk 45's From The Alligator State 1968-1975"
英米のマニアックなレア・ファンク再発レーベル、ジャズマンとナウ・アゲインによるご当地ローカル・マイナー・ファンク集のフロリダ編。このシリーズは現在まで5枚出ているが、ジャケットのカッコいいナウ・アゲイン盤ですべて揃えた。
60年代末~70年代初頭の、JB、スライ、ミーターズのよるファンク革命は、全米各地にファンクの種を撒き散らし、雨後の筍のごとく多くの若いファンク・バンドたちが出てきた。そのほとんどはJBスタイルのファンクをやる、ヒットとは縁遠いB級ファンク・バンドだが、微妙な地域性の違いが感じられたりするところが面白い。このフロリダ編では、彼の地特有の湿度の高い、蒸せ返るようなグルーヴを感じることができる。
オープニングのユニヴァーサルズ「New Generation」から、クールで熱いヌメっと纏わりつくようなファンクで最高。ブギーなハーモニカがド渋のファンキー・ソウル、パーリー・クイーンの「Quit Jive'In」、ジャケットのファンキーな御姿の主、ジェイムス・ナイト&ザ・バトラーズの期待に違わぬギター・ファンク「Save Me」、タイトル通りカッティング勝負のオーシャンライナーズ「Cutting Room(Hot Pants)」、JBスタイルのファストなファンキー・ソウルのボビー・ウィリアムス&ヒズ・マー・キングス「All The Time」、ダーティー&ファンキーなオルガン・インストのデルレイズ「Pure Funk(Pt.2)」、クール&ザ・ギャング・タイプのストリート・ファンクのアウトロー・ギャング「Funky Fast Bump」、いかがわしさ満点のラテン・ファンクLuis Santi Y Su Conjunto「Los Feligreses」とコーク「Na Na」、いきなり尺八みたいな音色のフルートで意表を突かれるミッド・へヴィー・ファンクのフランキー・シェイ&ザ・ソウル・ライダーズ「Soul Food」、めちゃめちゃドラムが打ってる、声ネタ・サンプルでも有名なサード・ギター「Baby Don't Cry」、グウェン・マックレーの有名曲カバー、ヴァネッサ・ケンドリック「90% Of Me Is You」など、高温湿潤なファンク・サウンドてんこ盛りで大満足。