doing it to death
Doing It To Death/The J.B.'s
 People '73

もうこのジャケットの配色と構図からしてファンキー。
メイシオ・パーカー出戻り後のJB'sの2ndアルバムは、1st『Food For Thought』と並ぶファンク~レア・グルーヴ名盤。
収録は実質5曲、ジョン”ジャボ”スタークスのドラムとフレッド・トーマスのベースが練り上げる長尺のワンコード・ファンク・ジャムの上に、フレッド・ウェズリーやメイシオのソロ、そしてJB御大の掛け声やら囃し声やらを垂れ流す、ルーズでグルーヴィーな全曲真っ黒けのジャズ・ファンク・サウンド。

タイトル曲「Doing It To Death」はシャッフルする3連リズムに揺さぶられる10分に及ぶジャズ・ファンク。出戻ったばかりのメイシオを、サックスにフルートにとJBがコキ使う。螺旋状のベース・ラインがグルーヴするスロー・ファンク「More Peas」もたまらんカッコよさ。
「La Di Da La Di Day」はジャジーなギターが軽快なグルーヴィー・チューン。「Sucker」は闇夜の路地裏を疾走するかのような、ブラックスプロイテーション風の4ビートのジャズ・ファンク・ナンバー。ラストの「You Can Have Watergate Just Gimme Some Bucks And I'll Be Straight」はドープ極まる漆黒のスロー・ファンク。