purple rain
Purple Rain/Prince & The Revolution
 Warner '84

アナウンスされている30周年記念盤は本当リリースされるのだろうか。
言わずと知れたプリンスの代表作。全米アルバム・チャート24週連続No.1を記録したモンスター・アルバム。ここで描かれているのは、グラマラスなロック・スターとしてのプリンスの姿。映画とのメディア・ミックスで、そのカリスマを全世界に強烈に印象付けた。
プリンスの諸作のなかでも、最もロック色が強いアルバムなのは間違いないが、「When Doves Cry」のような独創的なファンクもあり、黒人音楽リスナーへのアピールも忘れない。何より、アルバム全体を覆う紫の煙、淫靡でいかがわしく毒々しいムードに堪らなく魅了される。
オープナーのド派手なロック・チューン「Let's Go Crazy」の衝撃的なカッコよさには、もう平伏すしかない。ギターもガンガン攻めてて最高。「Take Me With U」はアポロニアとデュエットしたポップな佳曲。「The Beautiful Ones」は官能的で美しいファルセット・バラード。終盤の地声での歌い込みは壮絶だ。ウェンディ&リサの何やら妖しげな会話から始まる「Computer Blue」は、途中ちょっとフュージョンっぽい展開も見せるファンク・チューンで、非常に好きな曲だ。「Darling Nikki」はプリンス最大の問題作だが、歌詞はともかくサウンドはカッコいいファンク。
キャリア最大のヒット・シングル「When Doves Cry」は、革新的でとても万人受けしそうにない突然変異のようなファンクだが、これが大ヒットしたという事実が当時のプリンスの勢いを物語る。ラスト3曲はライヴ音源を基に作られていて、シンセサイズドなポップ・チューン「I Would Die 4 U」、盛り上がり必至のロック・ナンバー「Baby I'm A Star」、ラストはギターが咽び泣く名バラード「Purple Rain」で、余韻をたっぷりと残しながらアルバムは終わる。