sings soul ballads
The Great Otis Redding Sings Soul Ballads/Otis Redding
 Volt '65

何という貫禄のある佇まい。
いや、顔のことを言っているのではない。デビュー2作目、当時24歳にしてこの深みと渋味。
どれだけの人生経験と恋愛の修羅場を潜ってきたら、これほど一語一声にグッと抑制した感情を押し込めることができるのだろう。MG'sの黒く太いソウルの塊りのような音と相まって、むせ返るような男の哀愁が滲み出る。
冒頭の「That's How Strong My Love Is」「Chained And Bound」からヤラれる。アルバム・タイトルのようなバラード集というワケではないが、バラード多め。後の「I've Been Loving You Too Long」や「Try A Little Tenderness」のようなドラマチックな展開を持つ曲は無いが、ジワジワくる名曲名唱がギッシリ。ラストの「Mr.Pitiful」は初ヒットとなった抜群のノリのアップ・ナンバー。