skin tight
Skin Tight/Ohio Players
 Mercury '74

マーキュリー移籍後第1弾となるアルバムで、『Fire』と並ぶ傑作。
脱退したジュニーに代わりイニシアチブを執るシュガーフットの存在感が強烈。あの気だるく猥雑でプンと臭うようなヴォーカルは、まさしくヴォイス・オヴ・ファンク。シュガーフットの独特のヴォーカル・スタイルは、以降のファンク・ヴォーカルのひとつの雛形になった。
また、ジュニーの後釜として加入した鍵盤奏者のビリー・ベックもなかなかのクセ者。キレのいい鍵盤捌きとファルセット・ヴォイスで、オハイオ・プレイヤーズ全盛期における貢献度大。
タイトル曲「Skin Tight」の、滑らかで洗練されつつも太くしぶといグルーヴ。ベックのジャジーなキーボード、シュガーのヤクザな歌が堪らない。「Streakin' Cheek To Cheek」は、ちょっとウェストバウンド時代を彷彿とさせる爬虫類系ファンク。ギトギトと軋むようなベックのクラヴィネットがファンキー。ブルージーなスロー・ファンク「Jive Turkey」もカッコいい。「Is Anybody Gonna Be Saved?」はハンド・クラップが効いたオハイオ流ゴスペル・ファンク。
バラードは「It's Your Night/Words Of Love」「Heaven Must Be Like This」の2曲でどちらも良いが、特にディアンジェロもカバーした後者は、ねっとりまどろむ淫靡なメロウ・スロウで素晴らしい。