coolin groovin
Coolin' 'N Groovin'  A Night At On-Air
 West 47th '93

時は93年、バーナード・パーディー仕切りのもと、チャック・レイニー、デイヴィッド・T・ウォーカー、ルー・ドナルドソンら、ソウル・ジャズ/ジャズ・ファンクの神々が東京・渋谷に降臨。まさにバブル・マネーがもたらした奇跡の夜。
当初はコーネル・デュプリーが来日する予定だったらしいが、急病により急遽デイヴィッド・Tが代役を務めることになったらしい。デュプリーだったらまた違った雰囲気のライヴになっていただろうけど、結果的にはデイヴィッド・Tの流麗なギターが冴える傑作となった。
オープニングは定番「Tighten Up」。パーディーのファット・バック・ドラム炸裂。名人達が華麗にソロをキメる。それにしても本当にうっとりするようなグルーヴ、ずっとこのグルーヴに身を委ねていたくなる。ドナルドソンのレパートリーでもあるニューオリンズ・クラシック「Everything I Play Is Funky」も、まったりグルーヴをユルユルと垂れ流す。そしてデイヴィッド・Tが黄金のフレーズを紡ぎだす「What's Going On」。『Marvin Gaye Live』でのプレイを彷彿とさせる素晴らしい演奏に涙腺緩みっぱなし。ムーディーなジャズ・スタンダード「Misty」、ブルージーなドナルドソンの「Whisky Drinkin' Woman」に続き、JBファンクのマイル・ストーン「Cold Sweat」、ラストはドナルドソンの代表曲「Alligator Boogaloo」でファンキーに盛り上がる。