they call us wild
They Call Us Wild/The Wild Magnolias
 Barclay '75

ド派手な衣装に身を包んだジャケットも印象的なニューオリンズのブラック・インディアンによるグループ、ワイルド・マグノリアスの2nd。
土着的で粗削りなファンク・グルーヴと、コール&レスポンス主体の野卑なヴォーカルが強烈な1stアルバムはニューオリンズ・ファンクの名盤として有名だが、この2ndは幾分洗練され、割りとカッチリとしたファンク・アルバムに仕上がっており、インディアン・チャントもおとなしめで全体的に聴き易いアルバムになっている。演奏はウィリー・ティー、アール・タービントンらニューオリンズの腕利きが1stから引き続き担っている。
パーカッシヴなファンク・チューンのタイトル曲「They Call Us Wild」、怪しく呪術的な雰囲気のスロー・グルーヴ「Ah Anka Ting Tang Boo Shanka Boo」、ルーズなミッド・ファンク「Fire Water」、ピアノがカッコいい異色のジャズ・ファンク・グルーヴ「Injuns,Here We Come」、大きな間合いでバウンスする「New Kinda Groove」「Jumalaka Boom Boom」、スリリングなリズムが交錯する「Ho Na Nae」など、1st同様にニューオリンズ・ファンクとして外せない傑作だ。