funkentelechy
Funkentelechy VS.The Placebo Syndrome/Parliament
 Casablanca '77

集大成となったアース・ツアーの余勢をかってリリースされた7作目。
クリントンと長年行動を共にしてきたオリジナル・パーラメンツのうち、レイ・デイヴィスを除く3人が脱退するなど、徐々に綻びが見え始めた頃だが、まだまだ全盛期をキープ。これまでにも増してへヴィ・ウェイトなファンク・アルバムで、ドラムスはジェローム、ベースはブギーのみがクレジットされている。ブーツィーっぽいベースも聴こえるが、メインはブギーということなのだろう。もちろんブギーのベースもブーツィーにまったく負けていない。
ジェロームらしい間合いの大きいグルーヴに、グレンの熱いヴォーカルが乗る「Bop Gun(Endangered Species)」。「Sir Nose D'voidoffunk(Pay Attention-B3M)」はアルバム随一のスロー・へヴィー・ファンク。バーニーの幾何学シンセ・フレーズも効いている。ジャジーなニュアンスもあるクールなファンク・トラック「Funkentelechy」は、ブーツィーの才能が爆発。「Flash Light」はPファンク初のR&Bシングル・チャート1位。この曲でのバーニーのシンセ・ベースは、以降のファンク・シンセ・ベースの雛形となった。素晴らしくファンキーなギター・カッティングはキャットフィッシュだ。
残る2曲は非ファンク曲で、ヴォーカル・グループ風の「Wizard Of Finance」、メロウで浮遊感のある「Placebo Syndrome」と、息詰まるへヴィー・ファンクの狭間でいいアクセントになっている。
このアルバムを最後にジェロームとグレンが離反、フレッドとメイシオも距離を置くようになり、Pファンクは過渡期へと突入していくことになる。