gloryhallastoopid
Gloryhallastoopid(Or Pin The Tale On The Funky)/Parliament
 Casablanca '79

おそらく、パーラメントで最も評価の低いアルバム。
このブログのハンドルネームは、このアルバムタイトルをモジったものだが、かと言って特別このアルバムを気に入っているわけでもない。ただ、世評ほど悪くなはいし、70年代末ということを割り引けば十分評価できると思う。
前作『Motor Booty Affair』同様、ブーツィーとジュニーが制作を主導しているが、アルバム全体的にスケール・ダウンしている感は否めない。タイトル曲「(Gloryhallastoopid)Pin The Tale On The Funky」はブーツィーによる佳曲だが、「Flash Light」や「Aqua Boogie」のような破壊力は無く、何だかこじんまり纏まっている。続く「Party People」はアルバムの低評価の主因と思われる問題曲。タイトルから何かイヤな予感はするが、これが10分超のディスコ・ファンク。あれだけディスコ・サウンドを目の敵にしていたのに、クリントンは何を思ったのかよく分からないが、好き嫌いは別にして凡百のディスコ・ヒットよりは出来が良いのは確か。「The Big Bang Theory」はホーン・セクションを前面に立てたインスト・ファンクで、これは結構好き。「The Freeze(Sizzaleenmean)」はブラックバード作のルーズなノリがカッコいいミッド・ファンク。
アルバム後半はジュニー色が強くなる。「Colour Me Funky」はいかにもジュニーらしい屈折した哀愁スロー・ファンク。「Theme From The Black Hole」はブーツィー&ジュニーによる、このアルバムでは一番よく出来たファンク・チューン。ラストの「May We Bang You?」は弾けるファンク・グルーヴとジュニー調の哀愁フレーズが交錯する。