a black mans soul
A Black Man's Soul/Ike Turner & The Kings Of Rhythm
 Funky Delicacies '02

コレ、久しぶりに聴き直して、改めてイイなと思った次第。
アイク・ターナーが自身のバンドを率いて録音した69年作『A Black Man's Soul』に、ファンキー・デリカシーズがボーナス・トラックを4曲追加してリイシューしたブツ。オリジナルは何でも相当レアらしく、ジャケットも自身の名前とアルバム・タイトルのロゴのみというシンプルなデザインのようだが、ここではカッコいいファンキー・デリカシーズ盤のジャケを掲載。
アイク・ターナーと言うと、腕は確かだが粗暴でタチの悪いトラブル・メイカーという横山やすし的な印象がどうしてもついて回る。女房のティナも随分と酷い目にあったらしいし。ただ、スライやマーヴィンの例にあるように、こういう破綻した人間こそ音楽家としての才能はモノ凄いというのはどうやら定理のようで、このアルバムで聴けるアイクの音楽は本当に素晴らしい。正直、アイク&ティナのアルバムはそれほど聴いていないのだが、ここにあるのはデュオ作品以上にファンキーでグルーヴィーでセンス溢れるソウル・ミュージック。ジャズやブルースの素養をほど良い塩梅で溶かしこみながら、来たるべき新時代(70年代)の音楽=ファンク・ミュージックに矛先を向けている。全曲インストで(ボートラのうち3曲はティナのヴォーカル入り)、全曲カッコいい。