batman
Batman/Prince
 Warner '89

中3の時に『Lovesexy』に衝撃を受けて以来、それ以前のアルバムを1枚づつ遡って聴いていき、丁度デビュー作『For You』まで行き着いた頃にリリースされた『Batman』。殿下ファンになって以降、初めて新譜としてリリースされたのがコレで、当時本当に聴きまくったアルバム。
一般的には、プリンスが神懸っていたのは『Lovesexy』までで、『Batman』以降は独創性に欠けると言われるが、確かに『Batman』でのプリンスは、それまでのどこか求道的な感じとは違い、リラックスした雰囲気で遊びや余裕が感じられる。楽曲は分かりやすくポップだが、プリンスらしい一筋縄ではいかない奇妙なアレンジや変態っぽさは健在。今聴いても、めちゃめちゃカッコいいファンク・アルバム。
冒頭の「The Future」は、ほぼベースとギターだけで淡々と進行するクールなファンク・チューンで、地味だがかなり好きな曲。「Electric Chair」は派手なギターが唸るロッキッシュな曲で、これもいい。シーナ・イーストンとのデュエット「The Arms Of Orion」は薄口なポップ・バラードで、これはパス。シンセ・ホーンがブリブリ唸る快調なパーティー・ファンク「Partyman」、最初はイマイチと思っていたが、ジワジワと味が出てくる好曲「Vicki Waiting」、軽めのダンス・トラック「Trust」、ベースが効いたほんのりエロいファンク「Lemon Crush」、荘厳なスロウ「Scandalous」は淫靡なファルセットが殿下汁濃厚。ラストの「Batdance」は圧巻。メイン・パート、ギターをフィーチャーしたパート、ロウダウンなファンク・パートと来て、最後はぐるんぐるんの総力戦で大団円。殿下は終始遊んでるっぽい感じなのに、それでいてモノ凄いカッコよさ。