funky good time
Funky Good Time Live At Moonwalker 1/The Legendary Meters featuring The JB Horns
 Lakeside Music '93

レジェンダリー・ミーターズとJBホーンズという一見豪華、ただし面子を見るとやや微妙な感じがする91年録音のライヴ盤。ミーターズの方はジョージ・ポーターとレオ・ノセンテリは居るが、アートとジガブーは不在で、デイヴィッド・ラッセル・バティステらがサポート。JB'sではなくJBホーンズ=メイシオ、フレッド、ピーウィーの3人。両者ともやはり全盛期のキレや凄味は求め得ないのだが、ファンク巨人達によるユルいジャム・セッションといった趣きはそれなりに楽しめる。一応ミーターズ・メインのハズだが、ジガブー不在は大きく、そのためかフロントに立つJBホーンズがやや優勢といった印象。このムーンウォーカーでのライブ盤は2枚リリースされていて、コレはその1枚目。
「Look-Ka Py Py」「Soul Power」という両バンドの代表曲をさらっとやる「Intro」に続き、「Funky Good Time」(これは「Doing It To Death」のことだ)、「Pass The Peas」とJB'sのナンバーが続く。JB'sの曲は総じてメイシオのライヴ盤『Life On Planet Groove』に近い構成で(録音時期も近い)、「Pass The Peas」の途中に「P.Funk」のフレーズを挟むヤリ口も同じだ。
4曲目からようやく「Jungle Man」「Africa」とミーターズ・ナンバーが登場。ミーターズの曲もヴォーカルはメイシオらが取っているのだと思うが、そう考えるとなかなか趣き深い。「Let's Get It On」はもちろんマーヴィンの曲だが、これはメイシオがレパートリーとしている曲。そう言えば、JB'sは同じ『Let's Get It On』から「You Sure Love To Ball」をカバーしていた。「Sexual Healing」のフレーズを交えつつ、まったりムーディーに進行。
終盤は「People Say」「Fiyou On The Bayou」の2曲で25分近くもやる持久戦。ここぞとノセンテリが鋭いカッティングを刻み存在感を見せつけるが、キンキンしたキーボードの音がやや残念。やっぱりここにはドロドロ・バイユーなオルガンの音が欲しいところ。ラストはメイシオの「Childrens World」。これも『Life On Planet Groove』でやってた曲で、メイシオがソウルフルにキメる。