east bay grease
East Bay Grease / Tower Of Power
 San Francisco '70

エミリオ・カスティーヨを中心に結成されベイエリアで活動していたバンド、モータウンズが、バンド名をタワー・オブ・パワーに変え、フィルモアのオーナーであるビル・グラハムの主宰するレーベル、サンフランシスコからリリースした記念すべきデビュー作。
デイヴィッド・ガリバルディとフランシス・ロッコ・プレスティアのリズム隊と、エミリオとスティーヴ・クプカのホーン・セクションは既にこの当時から在籍してるが、ギターも鍵盤も、そしてヴォーカルも、数年後の全盛期とは異なるメンバー。煤けて油っこく重たいサウンドはまだまだ洗練されていないし、ルーファス・ミラーのヴォーカルは暑苦しいが、ブラス・ロック的なファンク・サウンドに原石の輝きは十分に見て取れる。
アルバムはライヴの定番曲「Knock Yourself Out」からスタート。ガリバルティとロッコの鉄壁のリズム・セクションはもう既にこの時点で完成の域で、オークランド訛りのベイエリア・ファンク・グルーヴをゴリゴリと繰り出してくる。ゴツゴツしたグルーヴで突進する「Social Lubrication」、キメのリフがなかなかカッコいいファンク・ナンバー「The Price」、リズムとホーンがスリリングに交錯するグルーヴィーなベイエリア・ファンク・チューン「Back On The Streets Again」、ギトギトに油まみれの黒いグルーヴが強力な「The Skunk,The Goose And The Fly」、ラストはメロウな「Sparkling In The Sand」で、この曲のみ次作『Bump City』でリード・ヴォーカルに昇格するリック・スティーヴンスが歌っている。