fbi
F.B.I.
 Good Earth '76

UKのファンク・バンド、Funky Band Inc.略してF.B.I.の唯一のアルバム。
同じ76年のアヴェレージ・ホワイト・バンド『Soul Searching』に近い感触の、マイルドで渋いファンク/ソウル・サウンドが楽しめる。メンバーは黒白男女混成、歌は弱いが、モサい黒人男声と白い女声のツイン・ヴォーカルの対比でうまくアクセントをつけている。UKのバンドだけあって、後のアシッド・ジャズにも通じるようなセンスを垣間見せるあたりも興味深い。
バンドのテーマ・ソング的なファンク・チューン「F.B.I.」でスタート。ねっとりとしたミディアム・グルーヴと熱いジャムが交錯するジャズ・ファンク「Talking About Love」、ダニー・ハサウェイ「Love,Love,Love」のカバーは原曲に比較的忠実なメロウ・グルーヴ。ジワジワくる渋いミドル「Free Prison」、ややトロピカルな味付けの「The Time Is Right To Leave The City」、リズミックに進行するミッド・ファンク「Bad Deal」、ラストはスティーヴィー「Keep On Running」のカバー。
BBRの再発盤にはボーナス・トラック4曲を追加。「Get That Ball」「Tell The Truth」は共に悪くない出来のファンク。「Zilch」「Lead Us」は、当時の雰囲気を味わえる貴重なライヴ音源。