revolution of the mind
Revolution Of The Mind/James Brown
 Polydor '71

しばしばJBの最高傑作と評されるアポロ劇場でのライヴ盤。
カッコいいジャケットとタイトルだけで評価1割増しだが、確かにコレは数あるJBのライヴ盤の中でも『Love Power Peace』に次ぐ傑作。ブーツィー&キャットフィシュを擁し、荒削りでゴリゴリのハードコア・ファンクが爆発する『Love Power Peace』に対し、コリンズ兄弟脱退後の『Revolution Of The Mind』はジワジワと焚き付ける持続性のファンク・グルーヴで真っ黒に燃え尽きる感じ。ベースのフレッド・トーマスも健闘しているが、スウィングしながら沈み込むようなジャボのドラムスがグルーヴを牽引している。バラードは「Bewildered」「Try Me」の2曲だけで他は全部ファンクという濃厚さも堪らない。
ダニー・レイの呼び込みから間髪入れず「It's A New Day」でスタートするが、これは短く切り上げ「Bewildered」へ。JBとボビー・バードの掛け合いで進行する「Sex Machine」、「Escape-Ism」から「Make It Funky」へといつの間に移行、この2曲で15分以上やるのだが、ズブズブ、ドロドロの強力ファンク・ジャムをバックに、バンド・メンバーをイジリ倒すJBの話芸も相俟って、これは黒過ぎる傑作ファンク。JBのアナーキーなオルガン・ソロ、いつものメイシオ節(※メイシオは間違いで、正しくはセントクレア・ピンクニー)、フレッドのソロにカウンターを当てていくようなJBのラップ・シンギングがカッコいい。
「Try Me」で一息ついた後、「I Can't Stand It」「Mother Popcorn」「I Got The Feelin'」を短くメドレーで繋いでいき、「Give It Up Or Turnit Or Loose」へ。やはりこの曲ではブーツィーのベースが欲しいところだが、フレッド・トーマスも頑張っている。アルバムは終盤、お約束の地獄のファンク・フルコース、「Call Me Super Bad」「Get Up,Get Into It,Get Involved」「Soul Power」で大炎上。悪魔将軍の地獄の九所封じさながらのフィニッシュ・ホールドでKO必至。トドメの「Hot Pants」は、クールなスタジオ録音版とは違って、やはりライヴでは熱く盛り上がる。