uncle jam wants you
Uncle Jam Wants You/Funkadelic
 Warner '79

シングル「(Not Just)Knee Deep」がソウル・チャート1位になるなど、セールス面では依然好調を維持していたファンカデリックだが、このアルバムの内容は正直微妙。かつてのファンカデリックを特長づける、ギターを押し出したサイケデリックでロックな佇まいは、75年以降徐々にパーラメント的なファンク・スタイルに中和されてきていたが、このアルバムではサイケでロックな要素はほぼ淘汰され、パーラメントと同化している。パーラメント派の自分としては、それはそれでいいのだが、バンドのテンションがアルバム1枚持続しないのは問題。曲単位ではまだまだ良い曲はあるが、どうにもパワー不足の曲も多く、アルバム全体としては散漫な感じがする。とは言え、アースをはじめ同時代のファンク・バンドが次々とディスコに堕していくなか、これだけの黒々としたヘヴィー・ファンクをやるバンド、他にはないのも事実。
スタートの「Freak Of The Week」はブラックバードの制作。ややユルいグルーヴのミディアム・ファンクだが、ウォーミング・アップとしては上々。ジュニー制作の一大ファンク・クラシック「(Not Just)Knee Deep」は、15分にも渡り豪快ファンク・ビートでグイグイ押し込んでくる。ハンプトンのギター・ソロもカッコいい。ブーツィー主導の「Uncle Jam」もモノ凄い。ヘヴィーにウネリまくるベース、格の違いを見せつけるフィリップ・ウィンのファンク歌唱が圧巻。
ここまでは文句ないのだが、問題は残りの3曲。「Field Maneuvers」は本作中唯一ギター・メインの曲だが、ウェスト・コーストっぽい爽快なロックだが、ごくフツーの曲で何だか味気ない。クリントンがシナトラばりに朗々と歌う「Holly Wants To Go To California」は、何が面白いのか分からない。ラストの「Foot Soldiers(Star-Spangled Funky)」は、軍隊の行進曲風のPファンクらしい曲で、先の2曲よりはマシだが、いかんせん弱い。後年のキャメオ「Soul Army」に負けている。