live and in living color
Live And In Living Color/Tower Of Power
 Warner '76

タワー・オブ・パワー全盛期=ワーナー時代の最後にリリースされた傑作ライヴ盤。
今ではTOPのライヴ盤はいろいろ出てるが、70年代当時にリリースされた唯一のライヴ音源だけに、本作の価値は高い。ヴォーカルは前作から加入のヒューバート・タブス。結局彼はこの2作のみの参加で終わってしまうが、骨のあるソウルフルな歌唱という意味では、ひょっとすると前任者のレニー・ウィリアムス以上かもしれない。このライヴでも素晴らしいノドを聴かせてくれる。
バンドの方は言うまでもなく鉄壁。ガリバルディ&ロッコのリズム隊が強力なグルーヴを繰り出し、チェスター・トンプソンのオルガン、ブルース・コンテのギターもファンキーにキメる。そしてバンドの花形、ホーン・セクションの分厚さとキレとスピード感は、他のファンク・バンドでは到底太刀打ちできない。
1曲目から人気曲の「Down To The Nightclub」。正直スタジオ録音版ではそんなに凄いとは思っていなかった曲だが、このライヴでのバンド一体となったグルーヴは凄い。次も人気の高いバラード「You're Still A Young Man」だが、これもスタジオ録音版より好きだ。この2曲は2nd『Bump City』からの曲だが、『Bump City』はバンドとしてまだ発展途上だったのと、シンガー(前々任のリック・スティーヴンス)の力量の違いもあって、この脂の乗り切った全盛期のライヴの方が良いと感じるのだろう。
続いても代表曲「What Is Hip?」。堪らんカッコよさを見せつけるグレイト・ファンクで、ロッコの超人技ベースとガリバルディのグルーヴ・マシーンっぷりに、もう平伏すしかない。残り2曲は1st『East Bay Grease』からで、まずは意外な選曲の「Sparkling In The Sand」。ジャジーなフルートが気持ちいいメロウ・スロウで、様々な人種や文化・音楽が交錯するベイエリアらしい一曲。全5曲のラストは23分にも及ぶ「Knock Yourself Out」。これはもう凄まじいファンク・グルーヴの洪水。チェイス感満載のホーン・セクションの殺気立ったプレイが神憑り。トンプソンのオルガンとクラヴィネットによるソロもヤバい。