bristol's cream
Bristol's Creme/Johnny Bristol
 Atlantic '76

60年代からモータウンのライターとして活躍してきたジョニー・ブリストルの名盤。
ジェイムス・ギャドソン、デイヴィッド・T・ウォーカーなど、グルーヴ錬金術師たちによる黄金のバッキング。76年でこのメンツ、マーヴィン『I Want You』を連想させるが、あのアルバムに引けを取らないメロウ・ゴールドなサウンド。そして、レオン・ウェアと肩を並べるブリストルのメロディ・メイカーとしての才能。ブリストルのややぶっきらぼうでノッペリした歌はマーヴィンには及ぶべくもないが、都会的でAORっぽくもあるバラード曲によく合っていると思う。
まずは、「Do It To My Mind」「I Sho Like Groovin' With Ya」の2曲が素晴らしい。バリー・ホワイトを思わせる優雅に旋回するストリングス、グルーヴ・マスターっぷりを発揮するギャドソンのドラムス、例のメロウなフレーズを紡ぎ出すデイヴィッド・Tのギター、小気味よくエッジをつけるパーカッションも効いたグルーヴィーな傑作メロウ・ダンサー。
他はすべてミディアム~スロウ。「I Love Talkin' 'Bout Baby」「She Came Into My Life」などミディアム・バラードでも気持ちいいグルーヴをつけるドラムス。『Black Messiah』の主要曲でスティックを握りディアンジェロ復活に大きく貢献したギャドソンの、70年代のイイ仕事がここでも聴ける。ポール・ライザーのメロウな弦アレンジが冴えるロマンティック・スロウ「You Turned Me On To Love」、キザのタイトルのAOR「Love To Have A Chance To Taste The Wine」、ベース・ラインがグルーヴィーな、忍び寄るようなシティ・ソウル「Baby's So Much Fun To Dream About」、モータウン時代を懐かしむようなポップ・ソウル「Have Yourself A Good Time Thinkin' 'Bout The Good Times」など、全曲名曲。