aint that a bitch
Ain't That A Bitch/Johnny Guitar Watson
 DJM '76

50年代から活動するブルースマンが、70年代後半に突如ファンクに開眼。ジョニー・ギター・ワトソンのファンク期没入を記念するDJM移籍1作目『Ain't That A Bitch』。
ギャングスタな出で立ちでギラギラしたヤバそな雰囲気を醸すワトソンだが、プロデュース、作曲のみならず、ドラムと管以外のすべての演奏をこなすDIYっぷりは、どこかスライにも通じるセンスを感じたりも。一見豪奢だが、その実チープで宇宙的なハリボテ感はPファンク的。下品でいかがわしいムード、ニヤケながらスゴ味を効かすヤクザな歌も魅力的。
ダンサブルでグルーヴィーなファンク・チューン「I Need It」、アーバン・スロー・ブルーズ「I Want To Ta-Ta You Baby」、猥雑なムードが堪らないミドル「Superman Lover」、チンピラ・ムード横溢のヤクザ・ファンク「Ain't That A Bitch」、まったりジャジーな「Since I Met You Baby」、スロウの「We're No Exception」、洗練されたシティ・ソウル「Won't You Forgive Me Baby」と、レイドバックした雰囲気が気持ちいい傑作。
現行CDはボーナストラック2曲収録。ジミー・キャスター的と言うか、Pファンク的なセンスでファンク×モンスターのハイブリッドを試みるラップ・チューン「Funkula」、骨太な正統派ファンクの「Follow Me」と、いずれも良い出来。