breeding of mind
Breeding Of Mind/O'donel Levy
 Groove Merchant '72

渋味あふれるソウル・ジャズ系ギタリスト、オドネル・レヴィーの2作目。
ここではファンキーな色合いは抑え目で、メロウでリラックスした風情。ムーディーなストリングス・アレンジ、滑らかに滑るギター、気持ちいいグルーヴは夜のしじまに溶け込むよう。
冒頭から、カーペンターズ「We've Only Just Begun」、キャロル・キング「It's Too Late」と大スタンダード連発だが、素晴らしくメロウなソウル・ジャズ・サウンドに蕩ける。タイトル曲「Breeding Of Mind」も気持ちいいことこの上なし。ジャズ・ファンク仕様のドリフターズ「On Broadway」ももちろん最高。軽快な4ビート「Ideal」、もっさりジャズ・ファンクのジャクソン5「Never Can Say Goodbye」、アル・グリーン「Let's Stay Together」とグルーヴィーな名演が続く。
ただ、敢えて難を言えば、ちょうど気持ちよくなってきたところでフェイド・アウトしてしまう曲が多いのだが、ソウル・ジャズの傑作アルバムには違いない。