think
Think(About It)/Lyn Collins
 People '72

フィーメル・プリーチャーの異名を持つJBプロダクションの歌姫、リン・コリンズの1st。
ブーツィー達が去った後、JB御大のアルバムはムダにスピリチュアルな大作志向や、自らの過去のクラシックのつまらない焼き直しが目立つようになり、1枚通して聴くのが辛かったりする。一方、JB'sをはじめ子分たちの作品では、音楽監督フレッドの裁量が大きかったのか、タイトにまとまった良作揃いというのは何とも皮肉。このリン・コリンズの『Think』もそうした1枚で、シスター・ファンクの代表的なアルバム。このコリンズ姐さん、JB一座の歴代の女性シンガーの多くがそうであるように、線の細いシャウター・タイプ。やや一本調子ではあるけれど、JB'sのバッキングに対抗するにはこれぐらいの勢いは必要ではあるかも。
何と言ってってもファンク・クラシックのタイトル曲「Think(About It)」が最高。JBが目立ち過ぎるミディアム・ソウル「Just Won't Do Right」、グルーヴィーな「Wheels Of Life」、ブルージーに迫るビル・ウィザーズ「Ain't No Sunshine」のカバー、勢いよく歌い飛ばすリズミカルなファンク「Things Got To Get Better」、柔らかなアコギとエレピがJBプロダクションらしからぬメロウ・ソウル「Reach Out For Me」、サザン・ソウル・テイストのスロウ「Women's Lib」、スタンダード・ナンバーをファンキーに解釈した「Fly Me To The Moon」など、佳曲多し。