love dont come no stronger
Love Don't Come No Stronger/Jeffree
 Expansion '03

インヴィクタス/ホットワックスのライターにしてシンガーのグレッグ・ペリーを兄に持つ、ジェフリーことジェフ・ペリー。有名な79年のMCA盤は未だにCD化されていないが、コレはそのMCA盤からの3曲を含む、70年代後半と96年の音源を纏めたベスト盤。
ジェフリーはスムーズなテナーに粗い粒子がいい塩梅で混ざる、要するにマーヴィン・フォロワーのシンガーだが、もうそれだけで歌の気持ち良さは保証済み。サウンドの方も、70年代の音源は『I Want You』あたりとの親和性が高く、そのメロウでスムーズなソウルはそのままレオン・ウェアやジョニー・ブリストルにも通じる。
MCA盤からの3曲は、ゆったりしたテンポでリラックスした風情の「Love's Gonna Last」、ストリングスのドラマティックな導入からマーヴィン感たっぷりのメロウ・グルーヴ「Mr.Fix-It」、まったり微睡むミディアム・スロウ「Take My Love」と、どれも上質。
75年のシングル「Love Don't Come No Stronger」は、ノーザン調の気持ちのいいミディアムで素晴らしい。77年のシングル「Call On Me」はスムーズ&メロウなモダン・ソウルでこれもいい。76年の「Unforgettable Person」は、ジーン・ペイジみたいなストリングスが舞い上がり旋回する爽快なアップ。これも76年の「Honest Baby(You're My Perfect Lady)」は、モータウンっぽいポップなメロディにノーザンの残り香が漂う。
96年のアルバム『Call It Love』からは5曲も収録されているが、「Love Loan」「Change Places」など、これがとても90年代半ばの音源とは思えないほど瑞々しいモダン・ソウルで、MCA盤の3曲と何ら変わらない雰囲気。「Stick Close」は打ち込みのリズム・トラックがややチープだが、ムードたっぷりで気持ちいい。