funky chicken
Funky Chicken/Willie Henderson & The Soul Explosions
 Brunswick '70

ファンキー過ぎるジャケットが異彩を放つ、ブランズウィックのプロデューサー/アレンジャー、ウィリー・ヘンダーソンのリーダー作。シカゴらしい流麗なアレンジも随所に聴かれるが、それよりもジャケットのイメージ通りの下世話に突き抜けたファンキーなサウンドが聴きモノ。
スライ「Sing A Simple Song」を下敷きにラテン・パーカッションを注入した「Soulful Football」、ブランズウィックらしいグルーヴィー・チューン「Oo Wee Baby,I Love You」、タイロン・デイヴィスの「Can I Change My Mind」「Is It Something You've Got」はグルーヴィーなシカゴ・スタイル。2パートあるタイトル曲「Funky Chicken」は、ジャクソン5「I Want You Back」をコッテリ脂っこく仕立て直したようなファンク・ナンバー。キュートでポップな「Sugar Sugar」、「Off Into A Black Thing」はファズ・ギターが轟くサイケでアフロなファンク。
現行CDはボーナス・トラック7曲を追加収録。ダンサブルでナスティーなファンク「Break Your Back」「Loose Booty」、流麗な弦アレンジがシカゴど真ん中のウィンディ・ソウル「Windjammer」、ビル・ウィザーズ「Harlem」のカバーの4曲は、74年のアルバム『Dance With Willie Henderson The Master』から。72年のシングルB面曲「The Whole Thing」も下世話な雰囲気のファンキー・チューンで、ブレない姿勢が何だか頼もしい。残る2曲は未発表曲だが、「Instrumental 1」は「Windjammer」の、「Instrumental 2」は「Harlem」の別テイク。