david t walker
David T.Walker
 Ode '71

デイヴィッド・T・ウォーカーのオード移籍後の最初のアルバム。
前作『Plum Happy』は、ニュー・ソウルやサイケデリック・ロックの影響も窺えるファンキーな作品だったが、本作からは、あの官能的でメロウに蕩けるようなギター・プレイ、デイヴィッド・Tと聞いて誰もが思い浮かべるあのサウンドが全開。もちろん、時節柄ニュー・ソウル的な雰囲気、佇まいは随所に感じられ、その辺りの音が好きな身としては非常に美味な作品。参加メンバーはポール・ハンフリー、ウィルトン・フェルダー、ジョー・サンプルなど、ハンフリーのリーダー作やメリー・クレイトンのアルバムなど他のオードの録音作品と共通する面子。
スタートのジャクソン5「Never Can Say Goodbye」から、あの黄金のギター・フレーズ、デイヴィッド・T節のオン・パレード。ハンフリーのファンキーなドラムスが牽引するスティーヴィー・ワンダー「Loving You Is A Sweeter Than Ever」、「On Broadway」「I've Never Had The Pleasure」も蕩けるギター・プレイ満開、ダニー・ハサウェイも歌った「I Believe In Music」は、女性コーラスがゴスペル的な昂揚感を添える。「I Want To Talk To You」はメロウにオブリがったり、ファンキーにワウを咬ませたり。スライ「Hot Fun In The Summertime」もメロウに解釈、そして「What's Goin' On」は本作のハイライト。原曲のイメージに忠実に、マーヴィンの喉に代わってデイヴィッド・Tの歌心溢れる濡れたギターが沁み込んでいくような名カバー。ラストの「The Real T.」はややブルージーな曲調ながら、例の黄金フレーズが挿し込まれると一瞬でメロウに蕩ける。