testing positive 4 the funk
Testing Positive 4 The funk/George Clinton & The P-Funk All Stars 
 P-Vine '93

Pファンク未発表曲集シリーズの第4弾。
本作では、ゴリゴリのファンクは控えめで、オーソドックスなソウル・ナンバーやフュージョンっぽい曲なども含む。つまらない曲もあるし、前作の『P Is The Funk』に比べるとやや薄口に感じるが、アルバム全体としては水準以上のクオリティをキープ。
初っ端の75年録音のパーラメント「Live Up(To What She Thinks Of Me)」から正統派ソウル・ナンバー。Pファンクに加入したばかりのグレンがディープに歌い込む。80年のシドニー・バーンズ「Secrets」はブライトなダンス・トラック。78年のトレイルード「She Never Do's Things」はジュニー風のヴォーカルとサウンド。ブライズは3曲収録、ポップな77年「Take My Love」、フュージョンっぽさのある80年「Just For Play」、同じく80年の「Twenty Bucks」はデトロイト色濃厚なミディアム。78年のジェシカ・クリーヴス「Off The Wall」はジュニー制作のキュートなポップ曲。81年のジミー・G「Get It On」はアッパーなファンク・チューン。78年のジュニー「Triune」は奇妙に捻じれたポップ・ファンク。80年のマルーダ&ソーダ・ジャークス「Superstar Madness」はミクスチャー系のビミョーな曲。80年のファンカデリック「I Angle」は、待ってましたと言った感じの正調Pファンク・ナンバー。ギターを軸にしたジャムっぽい感じは、そのまま『Electric Spanking Of War Babies』に共通する雰囲気。78年のフォー・トップス「To Care」は直球デトロイト・ソウル。ラストのニック・サヴァンナ&ドゥワーフ「Comin Down From Your Love」は面白味のないポップス。