betty davis
Betty Davis
 Just Sunshine '73

マイルス・デイヴィスの元奥方、ベティ・デイヴィスの1stアルバム。
マイルスの音楽活動にも少なからず影響を与えていたと言われる彼女、マイルスにジミヘンを聴かせたのもベティだとか。そんな高感度のアンテナと幅広い人脈を持つベティが、ファミリー・ストーン~グラハム・セントラル・ステーション周辺を中心に起用して作り上げたのが本作。
プロデュースはファミリー・ストーン脱退後のグレッグ・エリコ。参加メンバーは、やはりファミリー・ストーンを脱けたラリー・グラハムに、ハーシャル・ケネディ、パトリース・バンクスのGCS勢。その他、サンタナのニール・ショーンなど、当時勢いのあったベイエリアのミュージシャンの高品質の仕事っぷりが聴ける黒々としたファンク名盤に仕上がった。ベティの歌はソウル的な旨味はまったくないが、声を潰してガナるヴォーカルは、屈強なファンク・グルーヴをうまく乗りこなしているようにも思える。
初っ端から、「If I'm In Luck I Might Get Picked Up」「Walkin Up The Road」と、いきなりの剛球、極太へヴィー・スロー・ファンク連投で痺れる。グルーヴがウネリまくるミッド・ファンク「Anti Love Song」は、ラリーのぶっといベースが強力。ドラムスとベース、ギターとクラヴィネットがガッチリ噛み合った「Your Man My Man」、性急なファンク・トラック「Ooh Yea」、激しいファンク・ロック「Steppin In Her I. Miller Shoes」、『Life』『Stand!』の頃のスライみたいな「Game Is My Middle Name」など、ベイエリア・ファンクの逸品がズラリ。
ライト・イン・ジ・アティックからの再発盤には、74年録音のボーナス・トラックを3曲追加。クラヴィネットがゴリゴリのハード・グルーヴ「Come Take Me」「You Won't See Me In The Morning」、スロー・ファンク「I Will Take That Ride」と、本編にヒケを取らない凄まじさ。