saturday night fish fry
Saturday Night Fish Fry
 Soul Jazz '01 

英の名門ソウル・ジャズ・レコーズ編纂のニューオリンズ・ファンク集。
ソウル・ジャズには、その名も『New Orleans Funk』なるシリーズもあるが、本作はそれとは別立てでリリースされたモノ。メジャーどころから無名のバンド、シンガーまで、ニューオリンズ産の泥臭くアーシーなファンク/ソウルがたっぷり。このレーベルの特長である音質の良さは本作でも同様。ジャケットの、こちらに銃口を向けるリー・ドーシーのワルそうなニヤケ顔も最高な名編集盤。
ロジャー&ジプシーズ「Pass The Hatchet」、デイヴィッド・バティステ「Funky Soul」、ソルト「Hung Up」、ボビー&へヴィー・ウェイターズ「Soul Train」、スモーキー・ジョンソン「I Can't Help It」など、太いドラムスとドロドロにウネるベースが最高なファンク&ソウル。なかでも目玉はニューオリンズNo.1ファンク・シスター、ベティ・ハリスの2曲「Mean Man」「Break In The Road」。マーヴァ・ホイットニーの向こうを張るようなファンキーな身のこなしがカッコいい。やたらドラムが打ってるニュー・オリンズmeetsモータウンなアイネル・ヤング「The Next Ball Game」も極上のレディ・ソウル。
メジャーどころでは、リー・ドーシー「Give It Up」「Yes We Can Can」、エディ・ボー「The Thang(Part 2)」、ワイルド・マグノリアス「Soul,Soul,Soul」、ミーターズ「Message From The Meters」、ゲイターズ「Cold Bear」と、いずれも間違いのないニューオリンズ・ファンク・クラシック。ディキシー・カップス「Iko Iko」、ヒューイ・ピアノ・スミス「Little Liza Jane」などトラディショナルなニューオリンズ・スタイルも含めて、ニューオリンズ入門編としても最適な1枚。