secrets
Secrets/Gil Scott-Heron & Brian Jackson
 Arista '78 

ミッドナイト・バンドとともに推し進めた、ジャズ/ラテン/ファンク/ソウルのハイブリッドの試みは、76年の名盤『It's Your World』という大きな成果を挙げたことで一区切り。前作『Bridges』では、スティーヴィー・ワンダー黄金期を支えたマルコム・セシルをブレインに迎え、ラテン色を排し方向転換。本作『Secrets』は『Bridges』から更に一歩先に進んだ、クールで都会的なアーバン・ジャズ・ファンク。土着的なグルーヴのミッドナイト・バンドはこの方向性に合わず消滅、替わって、ハーヴィー・メイソン、グレッグ・フィリンゲインズら腕利きのスタジオ・ミュージシャンを起用。
シンセ・ベースとドラムスが重いグルーヴを繰り出すミディアム「Angel Dust」、軽快なフットワークを踏むクールなジャズ・ファンク・チューン「Madison Avenue」、パーカッシヴなスロー・グルーヴ「Cane」、男臭いギルのヴォーカルが沁みるジャジー・スロウ「Better Days Ahead」、シンセ・ベースがグルーヴィーな「Three Miles Down」、シンセ・ベース+パーカッション+コズミックなキーボードのジャズ・ファンク「Show Bizness」、アフター・アワーズなジャジー・メロウ「A Prayer For Everybody/To Be Free」など佳曲揃いだが、ベスト・トラックはスライ「Family Affair」を彷彿とさせるクールなメロウ・ファンク・グルーヴの「Angola,Louisiana」。