party groove
Party Groove/Soul Clap/Showbiz & A.G.
 Payday '92

ニューヨーク・アンダーグラウンドの雄、ディギン・イン・ザ・クレイツの中心となるチーム、ショウビズ&AG。
埃に埋もれたファンク、ジャズ、ソウルを掘り起し、黒光りするザラついたビートを生み出すプロデューサー/DJのショウビズと、甲高い声のラップのAGが鉄壁のコンビネーションを誇る。あまりにダサかっこいいジャケットが最高な1stフル・アルバム『Runaway Slave』も名盤だが、先駆けてリリースされたEP盤の本作もクラシック級の作品。本作収録曲の多くは『Runaway Slave』にも収録されているが、そちらに入っていない曲、ヴァージョンもあるので外せない。
やはりタイトルになっている「Party Groove」「Soul Clap」の2曲が超強力。ド派手かつ見事な構成力のアッパーなファンク・トラック「Party Groove」は「Instrumental」と「Bass Mix」の2ヴァージョン収録。「Soul Clap」は「Short Version」と「Off Beat Mix」。JB's「More Peas」のトグロ巻くベース・ラインのループが黒いグルーヴを練り上げる、ファンクネス溢れる曲。
その他、重いベースのミドル「Catchin' Wreck」、後にクルーの呼称となる重要曲「Diggin' In The Crates」、JB「Get Up,Get Into It,Get Involved」の痙攣するようなギターをサンプルした「Giant In The Mental」など、この頃のヒップホップは良かったなぁと改めて感じさせてくれる。