african rhythms
African Rhythms/Oneness Of Juju
 Black Fire '75 

サックス奏者、プランキーを中心に結成されたスピリチュアル・アフロ・ジャズ・バンド、ワンネス・オブ・ジュジュ。活動初期はフリー・ジャズ色の強い音楽をやっていたが、本作『African Rhythms』では女性シンガー、エカ・エテを起用し、よりファンク寄りにシフト。アフロ・ファンク/レア・グルーヴ名盤として名高いが、アフリカ音楽の美味しいところをジャズやファンクにうまく溶かしこんでいる。
冒頭のタイトル曲「African Rhythms」は、パーカッシヴに揺れるリズム、ファンキーでトライバルなグルーヴ、ワサワサした肉声の重なりとエカ・エテの伸びやかなヴォーカルが煽るレア・グルーヴ・クラシック。そのままシームレスに繋がる「Kazi」も、アフロ・パーカッションが効いたジャズ・ファンク。アフロ・ジャズ・ナンバーの「Tarishi」「Mashariki」、グルーヴィーなジャズ・ファンク「Don't Give Up」、スピリチュアル・アフロ・ジャズ「Incognito」、「African Rhythms」のリズム・パターンを踏襲したレア・グルーヴ・チューン「Poo Too」「Liberation Dues」もカッコいい。
Pヴァイン盤CDにはボーナス・トラック3曲を追加収録。「Don't Give Up」のシングル・ヴァージョンは、よりアフロセントリックなグルーヴが渦巻く。スピーディーなジャズ・ファンク「F♯」、ベース・ラインがイカすファンク・チューン「Got To Be Right On It」もイケる。