london scene
Fela's London Scene/Fela Kuti
 EMI '71 

本作はジンジャー・ベイカーの手引きでロンドンに渡ったフェラが、アビー・ロード・スタジオで録音したセッション集。土着的なアフリカ音楽とJB直系のファンク・サウンドのミックスだが、ここではまだその両方が原型を留めたままぶつかり合っている感じで、後の練り上げられたアフロ・ビート・サウンドはまだ完成されていないが、これはこれで一級品のアフロ・ファンク・アルバムだ。
「J'ehin J'ehin(Chop Teeth-Chop Teeth)」はミドル・テンポのリラックスしたアフロ・グルーヴで、延々とリズムを刻み続けるギター・カッティングは、何か適当に弾いてるっぽいのにエラいファンキーでカッコいい。ホーン・セクションもフェラのオルガンも、全盛期のアナーキーな感じではなく、まったりと気持ちよくグルーヴしている。「Egbe Mi O(Carry Me)」も同じようなグルーヴの曲。これも全編通してゆったりと流してゆくミッド・ファンクのなかにあって、トニー・アレンの突き刺すようなスネアが曲を引き締めている。「Who're You」はアッパーなファンク・チューンで、ホーン・セクションもパーカッシヴに叩き付ける感じ。JBの影響がよく分かる曲だ。「Buy Africa」も前曲同様ビートが強調されたハードなアフロ・ファンクで、これもかなりカッコいい。「Fight To Finish」はタイトでソリッドなリズムがイカすファンクで、JBの「I Got The Feelin'」とか、あの辺りの雰囲気が濃厚だが、後半サックス・ソロが入るとグッとアフリカっぽくなる。