changes
Changes/Keni Burke
 RCA '82 

60年代後半にシカゴのファミリー・キッズ・グループ、ファイヴ・ステアステップスとしてキャリアをスタート、70年代後半~80年代初め頃には、ベーシストとしてカーティス・メイフィールドやスライ・ストーンなどの録音にも参加したケニ・バーク。そうしたスタジオ・セッションと並行して、この頃には3枚のソロ・アルバムを制作。3rdアルバムとなる本作『Changes』は、80年代的なアーバンな感触を湛えつつも、打ち込みには頼らず、生のバンド・アンサンブルから生まれるグルーヴが息づいた、極めてモダンで洗練されたソウル・ミュージックに仕上がっている。
ベーシストのリーダー作だけに、ベースの音が目立っているが、アヴェレイジ・ホワイト・バンドのスティーヴ・フェローンの叩くドラムスも含め、リズム隊の繰り出すグルーヴは躍動感たっぷり。ディスコっぽさが残るブギー・ファンク「Shakin'」やホーン・セクションが効いたアップ「Can't Get Enough」、ニューヨーク系のソリッドなファンク・ダンサーの「Changes」「All Night」など、アルバムの半数を占めるファンク・ナンバーもいい出来だが、残るミディアム~スロウ曲も拮抗。グルーヴィーなベース・ラインが最高なアーバン・スムーヴ「Hang Tight」、アイズレー・ブラザーズのバラード群にも通ずるような濡れたスロウ「Who Do You Love」は、ケニのヴォーカルもロナルドを意識したかのよう。エレガントなバラード「One Minute More」もソウルフルなノドを聴かせてくれる。そしてサンプリング・ソースとしても有名な「Risin' To The Top」。螺旋状のベース・ライン、タイトなドラムス、煌めくキーボードが浮遊するメロウ・グルーヴ・クラシック。