sisyphus
Sisyphus/Cold Blood
 San Francisco '71 

ベイエリアの大型ファンク/ロック・バンド、コールド・ブラッドの2ndアルバム。
デビュー作は重いブルーズ・ロックといった感じだったが、本作ではファンク度が上昇、ラテン・テイストも注入し、このバンドの方向性が定まったアルバムと言える。アルバム全編熱く勢いに溢れ、バンド一丸となったグルーヴとリディア・ペンスのテンション漲るヴォーカルがなかなかカッコいい。
「Shop Talk」は土臭いパーカッションがグリッティに刻み、分厚いホーン・セクションが咆哮するインスト・ファンク・ロック。「Funky On My Back」はリディアがソウルフルに歌い込むジャズ・ファンク。「Your Good Thing」はアトランティック期のアレサ・フランクリンをモチーフにしたようなディープ・ソウルで、ポインター・シスターズがコーラスを重ねゴスペルっぽく盛り上げる。「Understanding」は哀愁帯びたファンキー・ラテン・ロックで、後にペルーのバンド、ブラック・シュガーもカバーした曲。「I Can't Stay」はハード・ドライヴィンなファンキー・ロック。「Too Many People」はミドル・テンポのグルーヴィーなファンク。