cosmic slop
Cosmic Slop/Funkadelic
 Westbound '73 

ファンカデリック通算5枚目のアルバム『Cosmic Slop』。
『Maggot Brain』までの初期3作や、次作『Standing On The Verge Of Gettin' It On』以降のアルバムと比べると、あまり語られることのない地味なアルバム。エディ・ヘイゼルをはじめ初期のメンバーの多くがバンドを離れ、代わってゲイリー・シャイダー、コーデル・ブギー・モッソンらが加入した直後の過渡期の作品で、前後のアルバムに比してグルーヴが軽い印象は否めない。だが、ゲイリー、ブギーら75年以降のPファンク全盛期を支えた体制の始まりであり、ペドロ・ベルの手によるエロくて下品でカオスなジャケットのスタートとなった本作は、ファンカの歴史を振り返るうえで忘れてはならない1枚だ。
ルーズなノリのミッド・ファンク「Nappy Dugout」や、「Do That Stuff」のプロトタイプとなる「You Can't Miss What You Can't Measure」からは、後のパーラメントのスタイルの萌芽が窺われる。「Cosmic Slop」「Let's Make It Last」「Trash A Go Go」は従来のファンカデリック路線のロック・ナンバーだが、幾分整理された感じで聴き易い。脱力っぷりが笑える「No Compute」、重厚なスロウ「March to the Witch's Castle」「This Broken Heart」もファンカならではの味がある。