dap dippin
Dap-Dippin' With.../Sharon Jones & The Dap-Kings
 Daptone '02 

アメリカ最大のディープ・ファンク系レーベル、ダップトーン。21世紀にありながら、60年代後半~70年代初め頃の雰囲気そのままのロウでグリッティなファンク・サウンドをつくり続ける優良レーベル。そのダップトーンの初リリースであり、その名を世に知らしめたのが本作。
シャロン・ジョーンズは長い下積みを経て本作でデビュー、この時点で既に46歳。バックを務めるダップ・キングスは、レーベル創設者のボスコ・マンやシュガーマンもメンバーに名を連ねる白人バンド。イギリスや欧州のディープ・ファンク系バンドの多くが、例えばスピードメーターのようにジャズ・ファンク的なサウンドを打ち出しているのに対し、このダップ・キングスは68~69年頃のJBプロダクションをそのまま再現したかのような、泥臭く汗臭いヴィンテージ感横溢のファンク・サウンドを繰り出す。打ちまくるドラムス、ドロドロにウネるベース、カッティングを切りまくるギター、バリバリ吹き散らかすホーン・セクション、そこにシャロンの年季の入ったヴォーカルが乗ると、60年代末のマーヴァ・ホイットニーやヴィッキ・アンダーソンのレコーディングを彷彿とさせる。汚れてザラついた感じの音質もヴィンテージ感を醸成。
JBのショウのオープニングを思い起こさせるイントロダクションに続き、臭みたっぷりのファンキー・ソウル「Got A Thing On My Mind」で勢いよくスタート。ドス黒いグルーヴ渦巻くミッド・ファンク「What Have You Done For Me Lately?」、泥臭すぎるファンキー・チューン「The Dap Dip」「Give Me A Chance」、「I Got The Feelin'」+「There Was A Time」みたいな「Cut The Line」、性急なファンク・リズムに急き立てられる「Got To Be The Way It Is」、タイトなグルーヴの「Ain't It Hard」、ワサワサした雰囲気がイカすファンク・ナンバー「Pick It Up,Lay It In The Cut」、漆黒のグルーヴにヤラれるインスト・ファンク「Casella Walk」など、ファンク好きには堪らないアルバム。