im still in love with you
I'm Still In Love With You / Al Green
 Hi '72 

70年代にはマーヴィン・ゲイと並ぶセックス・シンボルとして、世の黒人女性をメロメロにしたアル・グリーン。
本作『I'm Still In Love With You』は、アル・グリーン絶頂期にリリースされた名作。抑制極まる焦らしまくったヴォーカル表現と、色気と妖気を漂わせたハイ・リズムのグルーヴ・マジックは、腐れ落ちる寸前の果実の如き熟れ具合。ニュー・ソウル的な内省性も滲ませつつ70年代ソウルの旨味がたっぷり沁みこんでいる。ジャケットの、白で統一された部屋で笑みを浮かべて誘う白スーツのアルも素敵。
タイトル曲「I'm Still In Love With You」は、チロチロと舌先で擽り舐められるようなアルのヴォーカルの寸止めプレイに悶絶する官能スロウ。「I'm Glad You're Mine」はヒップホップ/クラブ方面からの再評価著しい、ハイ・リズムのグルーヴとドラム・パターンに腰が動くグレイト・ミディアム。「Love And Hapiness」もハイならではのグルーヴがジワジワ来るニュー・ソウル名曲。メロウ&スウィートなバラード「What A Wonderful Thing Love Is」でも、リズム・セクションがドッシリとしたグルーヴを紡いでいるあたり、流石はハワード・グライムス&ホッジス3兄弟と唸らされる。「Simply Beautiful」はアコギの清廉な音が主張する異色ながらも隠れた名スロウ。
ロイ・オービソン「Oh,Pretty Woman」のカバーは、さすがに選曲ミスと思うがアルの歌は素晴らしい。カントリー・ソングのカバーだという「For The Good Times」は、テンダーでマイルドな歌い口が沁みる。重量感のあるミディアム「Look What You Done For Me」「One Of These Good Old Days」もいい。