life on planet groove
Life On Planet Groove / Maceo Parker
 Minor Music '92 

60年代後半から、JB~Pファンクと2大ファンク勢力を渡り歩いてきたメイシオ。雌伏の時となった80年代を経て、80年代末にはビル・ラズウェルとブーツィーの仕切りのもと、ミニ・アルバム『For All The King's Men』をリリース。一方で、”98%ファンク、2%ジャズ”を標榜した、ややジャズ寄りの作品を出したりしていた。
そんな中、93年にリリースされたのが本作『Life On Planet Groove』。これが、まさに”98%ファンク、2%ジャズ”を体現したような痛快ライヴ盤。ここで聴けるのは、JBの鬼気迫るソリッドなファンクでもなければ、Pファンクのドス黒くウネるヘヴィー・ファンクでもないが、芸人・メイシオのパーソナリティを前面に出した、ファンクの楽しさを存分に味わえるファンク・ショウとなっている。これからファンクを聴こうという人にも打ってつけの敷居の低さも嬉しい。もちろん、ファンク・サックス馬鹿一代:メイシオは一切手加減なし。
メイシオとともにフロントに立つのは、JB's時代からの盟友フレッド・ウェズリーとピー・ウィー・エリス。この時期この3人はJBホーンズとしても活動していたが、やはりこのホーン隊が揃っているのは嬉しい。バンドで目立つのはドラムスで、ここでプレイしているケンウッド・デナードという人は元々ファンク系のドラマーではないものの、本作ではしっかりとグルーヴを叩き出している(個人的には、このドラムは世間の評価ほどは良いとは思わないけど)。
オープニング・ナンバーは16分にも及ぶファンク「Shake Everything You've Got」。途中、たっぷり時間をかけてドラムスとメイシオのサックスだけで丁々発止やりあうくだりは、否が応にも盛り上がる。続く「Pass The Peas」も11分超。間に「Let's Take It The Stage」「P.Funk」などのフレーズを挟み込みながら、メイシオはじめフロント3人が管そっちのけで歌うわ喋るわで煽りまくり。「I Got You(I Feel Good)」「Got To Get U」は、懐かしのUKソウル・シンガー、キム・メイゼルをフィーチャー。前者はキムが一人でヴォーカルを取り、後者はメイシオも歌で絡む。
ここまでファンクで押しまくった後、ここからはスローなナンバーが続く。「Addicted Love」はキャンディ・ダルファーを迎えアルトの共演。後にプリンスのNPGにも揃って参加する2人、ここでも息の合ったプレイを聴くことができる。「Children's World」「Georgia On My Mind」もまったりと聴かせてくれる。ラストは「Sex Machine 92」「Soul Power 92」。キムとキャンディも再登場して大いに盛り上がる14分超のファンク大団円。