contradiction
Contradiction / Ohio Players 
 Mercury '76 

オハイオ・プレイヤーズのマーキュリーからの4枚目のアルバム『Contradiction』。
メロウに蕩けるグルーヴと猥雑なファンクは前作『Honey』と同様だが、本作では更にブルージーな陰影を増した印象。『Honey』までの3作が文句無く傑作だったのに比べると、ややスケール・ダウンした感は否めないが、それでも十分に上質なファンク・アルバムで、本作までは聴いて損は無い作品と言える。
タイトル曲「Contradiction」はブルージーな感覚のへヴィーなスロウ・ファンクで、これはカッコいい。幻惑的なミディアム・スロー・グルーヴ「Precious Love」、メランコリックなメロディとファンク・パートが交互に出てくる「Little Lady Maria」、カントリー・ブルース・ファンクの「Far East Mississippi」、中毒性の高いギター・リフが耳にこびり付くファンク・チューン「Who'd She Coo?」、官能的な・ミディアム・メロウ・ファンクの「My Life」、王道オハイオ・ファンクといった感じの「Tell The Truth」、ダイアモンド印のドラムのフィル・インから入るファンク「My Ladies Run Me Crazy」、ラストは建国200年を祝うスロウ「Bi-Centennial」。