everyday people
The Everyday People
 Red Coach '72 

クール&ザ・ギャングのプロデューサー、ジーン・レッドの主宰するレーベルからリリースされた、エヴリデイ・ピープルの唯一のアルバム。
同じ名前のカナダの白人主体のバンドがあるが、両バンドとも71~72年に唯一のアルバムをリリース、その上「I Like What I Like」という同名タイトルの曲があるというややこしさ。こちらのエヴリデイ・ピープルは、このイカしたジャケットからも分かるとおり黒人ファンク・バンド。バンド名やジーン・レッド絡みということからも明らかだが、スライやクール&ザ・ギャングのフォロワーといったところ。まぁ、70年代前半のファンク・バンドで、JB、スライ、ミーターズ、クール&ザ・ギャングから影響を受けていないバンドなどいないのだけれども。
手持ちのユニディスク盤CDは、ボーナス・トラックとしてシングル・オンリー曲も加えた増量版で、1曲目にオリジナルLP未収録のシングル曲「I Like What I Like」が収められている。この曲が、まさにスライ+クール&ザ・ギャングといった雰囲気の曲で、牧歌的なメロディとファンキーなグルーヴのバンドの代表曲。2曲目以降はオリジナル盤通りの曲順で進行。オリジナルの1曲目だった「Funky Granny」はクールのカバー、本家に負けず劣らずの賑やかで勢いのあるファンク。スティーヴィーのオリジナルの前半部分だけをカバーした、メロウで気持ちいい「Superwoman(Where Were You When I Needed You)」、「Funky Granny」のホーン・アレンジをそのまま使い回した、ド直球のストリート・パーティー・ファンク「Funky Gene-Ra-Tion」、「Everyday People Doing Everyday Things」はバンドのテーマ曲的なミディアム。またもクールのカバー「Who's Gonna Take The Weight/Who's Gonna Take The Blame」は、後半スロー・ダウンして独自色を見せる。これもタイトルからしてスライっぽい「Do-Re-Mi-Fa-So-La-Ti-Do」、グルーヴィーな小品「Mama Said-Papa Said(Too Young To Marry)」、イナタさの残るファンク「Magic Man」、重心低くグルーヴィーに迫る傑作ファンク「Gold Smoke」、ボートラの「Get Down-Get Stank」「The Bump」もカッコいいファンク・チューン。