givin it back
Givin' It Back / The Isley Brothers
 T-Neck '71 

ギターを抱えた長兄3人のジャケットが印象的な本作『Givin' It Back』は、次作『Brother,Brother,Brother』と並んで、アイズレーがニュー・ソウルへ最も接近したアルバム。
シンガー・ソングライター然としたジャケットが象徴するように、本作は同時代の白人ロック/ポップス主体の全曲カバーという異色作。クリス、アーニー、マーヴィンを含むバンドは、次作以降厚みを増すソウルフルでファンキーなバンド・サウンドに比べると、ここではよりフォーキーでロックっぽい雰囲気。アイズレーとしては過渡期にあたる作品だが、これも聴き応えのある充実作だ。
ニール・ヤングとジミ・ヘンドリックスを繋いだ「Ohio/Machine Gun」は、アーニーのギターが唸りを上げるハードなプロテスト・ナンバー。ロナルドの怒気を孕んだヴォーカルの神通力に痺れる。ボビー・ウォマックもカバーしたジョニー・テイラー「Fire And Rain」はアコギが効いたフォーキー・ソウル。ボブ・ディラン「Lay Lady Lay」も乾いたアコギの爪弾きが琴線に触れるカントリー・ソウル。
ウォー「Spill The Wine」はアイズレーには珍しいラテン・グルーヴ、ファンキーなアップ・ナンバーのスティーヴン・スティルス「Nothing To Do But Today」、フォーキーなソウル・シンガー/ソングライターのビル・ウィザーズ「Cold Bologna」、ラストは再びスティーヴン・スティルスの「Love The One You're With」。アレサ・フランクリンやミーターズもカバーしたファンキーかつフォーキーなグルーヴィー・ソウル。