wynne jammin
Wynne Jammin' / Philippe Wynne
 Uncle Jam '80 

フィリー録音で大ヒットを連発したアトランティック時代のスピナーズのリード・シンガー、フィリップ・ウィン。
Pファンクとの関連性で言えば、スピナーズ加入前にブーツィー&キャットフィッシュのバンド、ハウス・ゲスツに在籍。スピナーズ脱退後はソロに転じたが、79年のファンカデリック『Uncle Jam Wants You』からPファンク一派に合流。
本作『Wynne Jammin'』は、クリントンがCBS傘下に設立したレーベル、アンクル・ジャムからのリリースで、プロデュースはクリントンとロン・ダンバー。とは言え、本作にゴリゴリのPファンク・サウンドを期待すると肩透かしを喰らう。「Uncle Jam Wants You」ではグッチ裕三ばりのファンキー歌唱で格の違いを見せつけたフィリップだが、オーソドックスなソウル・アルバムである本作では、スピナーズ時代を彷彿とさせるテンダーでマイルドな歌い口でじっくり聴かせる。クリントンもフィリップの持ち味を生かすべく、敢えてファンク色を排しレイド・バックしたソウルフルなプロダクションであたっている。
アルバム冒頭の「Never Gonna Tell It」は、ファンカデリック『Tales Of Kidd Funkadelic』にひっそりと収録されていた目立たない曲だが、ここでは13分弱の長尺展開。本作中では最もPファンクのカラーが強い曲で、ハンプトンのギターもファンカ調。アルバム中の白眉と言えそうなのが「Put Your Own Puzzle Together」で、テンダーな雰囲気の心地よいミディアム。「You Make Me Happy (You Got The Love I Need)」も同系統の曲でコレもいい。「We Dance So Good Together」はややディスコ調のダンス・ナンバー。スロウの「Hotel Eternity」「You Gotta Take Chances」は円やかなヴォーカルで聴かせる流石の出来。