don blackman
Don Blackman
 GRP '82 

ウェルドン・アーヴィン『Sinbad』やロイ・エアーズのユビキティー、レニー・ホワイトのバンドなどで活躍した鍵盤奏者、ドン・ブラックマンのソロ・アルバム。
デイヴ・グルーシンとラリー・ローゼンによるプロデュースのこのアルバム、近年はジャジーなアーバン・メロウ曲が人気の盤だが、本作の半数以上を占めるファンク・チューンがやはり強力。Pファンクからの影響も顕著なヘヴィー・ファンクで、何でもPファンクのツアーにも参加したことがあるというから納得。ドラムスはデニス・チェンバースで、デニスと同時期にPファンクに関与していたということなのだろうか。
Pファンクのりのナスティーなワサワサとしたヴォーカル・ワークで盛り上げるブギー・ファンク「Yabba Dabba Doo」、太いベースにハンド・クラップでビートを補強し、フックではファンカデリック・ギターが炸裂するへヴィー・ファンク「Deaf Hook-Up Connection」、リズム隊のタイトなグルーヴとジャジーなピアノの絡みがヒップなファンク・チューン「You Ain't Hip」、アルバム中ではやや軽めの(と言っても十分に重いが)ディスコ・ファンク「Let Your Conscience Be Your Guide」、当時のニューヨーク・サウンド的なアーバン・ファンク・ダンサー「Never Miss A Thing」と、ファンク・ナンバーは当時のPファンク本家を凌駕する充実度。
メロウ方面では、タイトなベース・ラインが最高なアーバン・ジャジー・グルーヴ「Heart's Desire」、ドリーミーなアーバン・メロウ・グルーヴ「Holding You, Loving You」、メロウに浮遊するスロウ・ジャム「Since You Been Away So Long」と、こちらも良質。ファンクにメロウに、隙のない80年代ファンクの傑作。