fancy dancer
Fancy Dancer / One Way
 MCA '81 

アル・ハドソン率いるファンク・バンド、ワン・ウェイ。
このバンドの代表作となれば、まずは82年の『Who's Foolin' Who』ということになると思うが、81年の本作『Fancy Dancer』もなかなかの好盤。
「Pull Fancy Dancer/Pull」はザップ/ロジャーからの影響も窺えるクールなへヴィー・スロー・ファンクで、この路線は翌年の「Cutie Pie」へと結実していく。Pファンク調ブギー・ファンク・ダンサーといった趣きの「Get Up」、淡々と刻むカッティングとアヴェレイジ・ホワイト・バンド「School Boy Crush」風の鈴の音が延々と鳴る「Hold It」など、ファンク・ナンバーは非常に充実。
一方でスロウの出来もよく、アル・ハドソンとキャンディス・エドワーズのデュエット「Show Me」、重厚なゴスペル・バラード「He Is My Friend」、メロウな「Your Love Is All I Need」と、アルバム1枚通して楽しめる。