can you feel it
Can You Feel It / S.O.U.L.
 Musicor '72 

ラリー・ハンコック擁するファンク・バンド、Sounds Of Unity and Love = S.O.U.L.の2ndアルバム。
何ともイナタいジャケットも最高な本作は、1st『What Is It』と共にファンク/レア・グルーヴ名盤として名高い。太いグルーヴを紡ぐリズム隊、ワウワウとファンキーにウネるギター、土臭い乾いたパーカッションと、ファンク好きには堪らない逸品。以前1stのレヴューで、1stの方が好きと書いてしまったが、やっぱり2ndの方が好きかも。いや、どちらも甲乙付け難い傑作であることは間違いない。
初っ端のタイトル曲「Can You Feel It」からグルーヴィーなファンクで最高。続く「Tell It Like It Is」も同傾向のグルーヴィーなナンバーで、ヴォーカル・ワークもファンキーでイカす。パーカッションとサックスがアフロな風情を醸すファンク「Do What Ever You Want To Do」もイイ。レア・グルーヴ・クラシック「Peace Of Mind」は黒いウネりが堪らなくグルーヴィーなミッド・ファンク。スティーヴィー「My Cherie Amour」のカバーも、フルートが気持ちよく囀りメロウ&グルーヴィーにキメる。「Love,Peace And Power」はどう聴いてもビル・ウィザーズ「Ain't No Sunshine」なのだが、気持ちいいので許そう。渋い演歌ソウル「To Mend A Broken Heart」、フルートが重なるジャジー・メロウ「Sleeping Beauty」と、最後まで気持ちよく聴ける。