out of the dark
Out Of The Dark / O.G. Funk
 Rykodisc '93 

オリジナル・ファンカデリックのベーシスト、ビリー・ネルソン主導のプロジェクト、O.G.ファンクの唯一のアルバム『Out Of The Dark』。
リリースの前年に亡くなったビリーの盟友、エディ・ヘイゼルに捧げられた本作、ジェローム・ブレイリー、バーニー・ウォーレルといったクリントンとは距離を置く連中が参加。プロデュースはビル・ラズウェルとビリーだが、ラズウェル臭は比較的薄く、黒く骨太なファンク・ロック・サウンドを展開。当時のミクスチャー系の白人ファンク・ロック・バンドには到底出せない重厚でグルーヴィーなノリは、流石は『Maggot Brain』のボトムを支えていた人だけあって、貫禄たっぷり。ヴォーカルはほとんどラップで賄っているが、オールドスクールなノリのラップはこのサウンドに合っている。
ファンカデリック「You And Your Folks, Me And My Folks」のカバーとなる、どっしりと構えたブラック・ロック・ナンバー「Yeah, Yeah, Yeah」でアルバムはスタート。カッコいいファンク・ロック・チューン「Funk Is In The House」、ルーズなノリのミッド・ファンク「Funkadelic Groupie」、「Music For My Brother」はファンカデリック「Music For My Mother」のカバーかと思いきや別曲で、タイトルのBrotherはエディのこと。「Maggot Brain」にも似た深い悲しみに満ちた曲で、ここでのギターはまるでエディへのレクイエムのように響く。
大らかなノリのロック・ナンバー「I've Been Alone」、ファンカデリック「I Wanna Know If It's Good To You」のカバーとなるゴツゴツしたイカツいグルーヴのファンク・ロック「I Wanna Know」、柄にもなくちょっぴり爽やかな「Don't Take Your Love From Me」、ゴリゴリのブラック・ロック・チューン「Out Of The Dark」、ラストの「Angie」はミディアム・テンポのロック・ナンバー。