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Toys / Funkadelic
 Westbound ’08 

ファンカデリックの70年代前半の未発表曲集。
音の感じからすると、『Maggot Brain』から『Cosimic Slop』あたり、71年~73年頃の録音と思われるが、曲によっては『Free Your Mind』の頃のマテリアルもある様子。まだまだ形式としてのファンクが確立する前の模索中のクリントンとバンドによる、いかにもこの頃といった感じのサイケデリックなグルーヴが楽しめる。
「Heart Trouble」は「Do That Stuff」のプロト・タイプである「You Can't Miss What You Can't Measure」の更に初期ヴァージョンとのことだが、初期スライを思わせるサイケデリックかつポップなサウンドで、「Do That Stuff」とはもちろんのこと、「You Can't Miss What You Can't Measure」ともまるで異なる。「The Goose」のプロト・タイプの「The Goose That Laid The Golden Egg」は、リズム・ボックスは入っておらず、アシッドなファズ・ギターとオルガンが強力なサイケデリック・ファンク・ロックになっている。「Vampy Funky Bernie(3rd Tune Olympic)」もアシッドな酩酊感が強烈なトリッピーな曲。ゴスペル経由の「Talk About Jesus」、ルーズなスタジオ・ジャムの「Slide On In(2nd Tune Olympic)」、陽気なポップ・ソウルの「Stink Finger」、何故かトロピカル・ムードの「Magnififunk」、「Wars Of Armageddon」のコラージュ音のオーバーダブ無しヴァージョンなど、あらゆるものを咀嚼し消化していた当時の連中のカオスっぷりが窺える。
オマケで収録された「Cosmic Slop」のPVの、何だかオドロオドロしい得体の知れなさは、この軍団の異端っぷりを物語っている。